Story
ストーリー
港町神戸の片隅。いつもと変わらない景色。
だが、どこか違う。
太陽が西へ傾き始めたその頃、
わたしは港から駅に向かって歩いていた。
「ん?なんか妙やなぁ」
-グオングォングオングォン-
妙な音が聞こえて来た。
「幻聴?」
どうやら横のビルかららしい。
目をやると神戸らしい西洋風のレトロな
デザインのビル。
そのビルの扉の奥、
暗いところにぼんやり小さな光が動いている。
わたしは気がつくとそれにつられビルの中に入っていった。
ドアに差し掛かり、先に聞こえた音はより大きくなっている。
-ドオンドォンドオンドォン-
ドアは隙間からは細い煙がゆらゆらと漏れだし、
「え?」
覗いてしまった。
煙が立ち登るその中にある光景を
それが、すべての始まりだったーーーー。
「未知との遭遇」